
新聞記事の闘病記というコーナーで
「人食いバクテリア」なる病気を知った。
バクテリアとは細菌のことで、
代謝をともない、自ら増殖をすることができる。
この人食いバクテリアと呼ばれる細菌はA群連鎖球菌のことで、
通常は人の咽喉や皮膚に感染するものらしい。
A群連鎖球菌が起こす最も普通の疾患は
小学生に起こる咽頭炎で、
その約大半は4歳から9歳の児童とのこと。
その細菌が何かの拍子に劇症型に変化し、
筋肉に取り憑き、急激な腫れとともに手足を壊死させ、
組織の崩壊から死に至る、原因不明の病気である。
「人食いバクテリア」と呼ばれる所以。
闘病記の患者は、そのバクテリアを侵攻させぬよう、
足の筋肉を除去し、毎日水で洗浄を行う、熾烈な闘病生活を行った。
水で洗浄するのだから、傷口は大きく開いたままだ。
太ももの内側が引き裂かれたまま、ベッドに横になっている…
そんな状況を想像するだけで、気絶してしまいそうだ。
細菌が体内にこれ以上侵攻しないよう、洗浄する…
そんな原始的な治療でしか、この病気の進行を止める手だてがない…だなんて。
「(激症連鎖球菌感染症は)サメに襲われたり、
稲妻に打たれたりするのと同じほどまれにしか起きません。
地域社会に感染が広がるというような怖れはありません」
と医者が言うが、当人にしてみれば、
原因不明の細菌が体内を食い荒らしているわけで、
その恐ろしさといったら…。
もしも近い将来、このA群連鎖球菌が劇症型に変化する原因を解明できたら、
細菌爆弾なるものも製造されかねない。
731部隊の悪夢が蘇る。
世の中には、まだまだ不思議がいっぱいだ。