
まずは自動車保険の担当者へ電話をする。
「すみません、事故を起こしました」
状況を説明し、為すべきコトを確認。
「接触してなければ、自損扱いなので、
相手の方を残して警察を呼ばれても、あまり意味はないですね」
実証できなければ、責任はすべてこちらに廻ってくる…と。
「まずはクルマをレッカー移動して、
近隣の迷惑を解消してください」
やれやれ。
右折車の運転手には、
保険会社の話を聞かせ、
帰ってもらう。
「お互い気をつけましょうね」
そんなセリフを吐かれても…。
やり場のない気持ちで、高ぶっていた。
ほどなくJAFがやってくる。
ことの成りゆきを説明し、
整備工場まで運んでもらう旨をお願いする。
雨の中、車体を持ち上げタイヤを台に乗せ、
移動できる状態にするエンジニア。
たちまち背中がびしょびしょになる。
着ているシャツがべったり背中に張りついた。
傘を差し、為す術なく立ちつくす自分。
…申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
レッカーに持ち上げられ、痛々しく運ばれる自分のクルマ。
降りそそぐ雨。背中に張りついたJAFのシャツ。
何の前触れもなく、突然起こったスリップ。
振り回され、縁石にぶつかり留まったクルマ。
もし、これが歩道だったら…。
コントロール不能の鉄の塊が、勢いのままぶつかったら…。
巻き込まれた人がいなかっただけでも、感謝。
不慮の事故が、引き起こす様々な出来事。
JAFのお兄さんには申し訳なかったけど、
警察のお世話にならず済んだことは、ホント不幸中の幸い。
自分もケガひとつなく
こうやって生きているのだから。