標高1100mの温泉地その3~スピード違反~


栗駒山荘の時間は、沖縄から来たふたりには
何よりにも勝るぜいたくな時間だった。
「温泉」「山菜料理」「日本酒」「深閑とした静けさ」
日本人でよかった…と思える瞬間が、何度も訪れた。

標高1100mの寒さも、この場合は好都合だった気がする。

しっかり温泉旅行を堪能して、気が緩んだのか、
栗駒山脈から岩手県をくだり、鳴子温泉に入った辺りで

     

      …捕まってしまった。

22キロオーバーのスピード違反である。
田んぼが広がる小道での「抜き打ち逮捕」。

制限時速40キロ。
平日の昼間。
サンサンと降り注ぐ太陽。

普段なら、警察の存在すら意識しない。
そんな平日の昼下がり。

そこが落とし穴だった。
運転手は父。
すっかりしょげて、笑うしかない状況だった。