【Jul_05】ニッポン国VS泉南石綿村


原一男監督作品『ニッポン国VS泉南石綿村

原一男監督23年ぶりのドキュメンタリー。
初の生活者を撮る。

2006年の石綿全面禁止から、被害者発掘を経て国賠訴訟を起こし、
最高裁勝訴までの約10年をカメラは執拗に追い掛ける。

上映時間3時間35分。必要な長さだと思った。

国の犯罪を国のシステムで裁く矛盾が徐々にあからさまになるあたりが瞠目。

石綿産業自体が1907年から始まって戦後隆盛を極めていくのだけど、
その担い手が日本統治下の韓国人や被差別部落の人たちだった…というのがもはや策略的で、
「産業社会の発展の妨げとなる規制はNG」なる地裁の判決も
国のために民を犠牲にする【国家】の成り立ちそのもので、憤憤もの。

乾燥地帯で米も満足に採れない泉南地区に産業を興したがゆえに、
盲しいだ民は嬉々し働き、石綿吸いこんで呆気なく亡くなっていく。

このドキュメント中も原告が21人、次々と亡くなる。

10年の月日はその惨状を記録するために必要な長さだった…と監督は述懐する。

それでも時の大臣が泉南に現れたら「もう怒り忘れました」などとのたまう原告。
どこまでも【国家】というシステムに馴致されている民。

ああ情けない。たかだか150年ですよ、国家なんて。

なぜその成り立ちそのものを疑おうとしないのか?
国家が起ち上がってからこの国は幸せになったのか?
4度の戦争と公害、優生思想による強制避妊手術など、
税金巻き上げて碌なことしとらんわ。

「最高裁が認めたから謝る」という厚労大臣の発言が端的ですわ。

結局、政治は10年20年のスパンでは見通せないモノを動かすコト。
その決断に10年20年先の未来を下す重さがなければ、不均衡なワケで、
その実態を政治家は露にも実感していないことが大問題。

原告のひとりが「そん時の大臣が来るわけじゃなし、謝られてもね」という感慨がホントすべて。

どこまでも無責任なシステムが今の政治機構であり、
その無責任なシステムに大量のお金をむしり獲られ、
私利私欲で動かされてしまっている実態を、
国民ひとりひとりがもっと怒らなければならない。

システムそのものが均衡を大きく欠いているのだ。

【Jul_04】三東瑠璃振付『住処』@森下スタジオ


三東瑠璃ダブルビル公演@セッションハウス、いよいよあと1ヶ月!

昨日はるーさん振付の『住処』稽古を見学。
やろうとしていることがとても明快がゆえに難しく、結実が楽しみです。
やはり優れたダンサーは感性もとてつもなく研ぎ澄まされていて、
「今」という時代をからだで表出することに淀みがない。

この欠落した可笑しなことになってる現代社会において、
必要なモノを鏡のように舞台で魅せてくれる作品、まさに『住処』だわ。

【住処】振付構成:三東瑠璃
出演:青柳佑希乃、加賀爪智子、斉藤稚紗冬、中村優希、西園美彌、橋本玲奈、森田裕稀、飯森沙百合 

公演日時:8月4日(土)19:00、8月5日(日)13:00/17:00
チケット:前売2800円、学生2000円、当日3000円(全席自由)

【Apr_09】Kyoko @ Institut français


『Who am I?』
「I’m Kyoko. But…」

11月1日(木) 19:30開演
船橋市民文化創造館きららホール
(JR・京成 船橋駅前)

チケット
前売り 3000円
当日  3800円

#photobybozzo
#kyoko
#Institutfrançais

【Jul_01】焼肉ドラゴン



鄭義信初監督作品『焼肉ドラゴン』鑑賞〜!

舞台作品観てないのだけど、舞台で観たらサイコーだろうな…という凝縮した作り。
人間模様の描き込み素晴らしい。そんでもってキャスティング超良い!
アボジとオモニの人柄がぐいぐいで、それに引っ張られて大泉洋が奔放に演じていてリアル。

敗戦後の日本で、在日として精一杯の境遇の中、
連れ子の娘3人にヤンチャな息子を育て、
在日同士寄り添いながらも懸命に生きてきた70年前後の大阪で、
万博とともに世間の排他度が増し、遂には居場所を失う家族の話。

どこまでも日本は弱者排斥で優生思想が1996年まで法としてまかり通っていただけあり、
蜘蛛の糸を断ち切るような横暴さで寄る辺ない人々をバサバサ切り捨てて来た。

そのツケが「万引き家族」であり、新幹線や富山での無差別殺人に帰結していると思う。
どこまでも消費者マインドで他者より優位に生きたい!ばかりで、
同じ命を犠牲にするシステムが堅牢に出来上がってしまってるわな。

だから、安倍がいつまでも安泰なんだわ。絶望的な社会に辟易です。

#photobybozzo
#鄭義信

【Jun_30】大和町の「いなり湯」


本日の銭湯。横浜は大和町の「いなり湯」。
風情ヨコハマ1かも〜!
脱衣所も浴場も渾然一体となったカオス感。
それでいて横浜温泉と名乗るように極上の「黒湯」がアツアツで素晴らしい。
電気風呂併設で、黒湯入りながらビリビリ出来ちゃう。
かなり上級仕様となってます。

脱衣所にぶら下がるシャンデリアも時代錯誤でグー。
お相撲さんの写真も豊富。オブジェも沢山。色々味わい深い銭湯。大好きー!

#photobybozzo
#いなり湯
#山手