【MUNICH】Olympia Zentrum


3月5日
午後5時30分。
ミュンヘン空港に降り立った。

すでに夕暮れていた。
肌に刺す空気が冷たい。
体感気温で氷点下。

この日は、ものすごく冷え切った夜だった。

「Sバーン」と「Uバーン」を
乗り継いで目指すは「オリンピック公園」
Olympia Zentrum。

この集合住宅の一角に
ボクたちが2週間もお世話になった
ナムチ宅がある。

ここは1972年のミュンヘンオリンピックで
選手村として建設された場所。

映画「ミュンヘン」でも描かれた
イスラエルの選手団が
パレスチナのテロリストに襲われた現場だ。

映画「ミュンヘン」公式サイト

テレビ塔がシンボリックにそびえ立っている。

36年前の現場もしっかり残されていた。
パレスチナ側なのか、イスラエル側なのか、
よくわからない言語で、犠牲者の名前が刻まれていた。

オリンピックの選手村だっただけに
赤・黄・青・緑でエリア分けもされて
とってもデザインテイストあふれる集合住宅だ。

スーパーも近くにあり、
買い物も不自由しない。

なにしろ、オリンピック公園だから、
広大なスペースに緑が広がっている。

春先に来れば、
散歩をするだけでも
気持ちがいいだろう。

【HELSINKI】北緯60度のトランジット


3月5日、午前11時。
関西空港を飛び立ち、フィンランドエアでヘルシンキへ。

スカイブルーのユニフォームが爽やか。
北極圏な窓外の風景も爽やか。

白一色。

時々、割れ目。

深紺の海。

食事も思った以上に美味しく
快適なフライト。

ただ、ボクは風邪をこじられて、
肺炎のような咳。
思い出したように、気泡が上がってくる感じ。

コホッ、コホッ、コホッ。

妻はワインを飲んでイイ気分。
恨めしそうに眼下の氷を眺める。

ヘルシンキは北緯60度。
札幌が北緯43度、那覇が北緯28度。

北緯66度30分から北極圏だから、
どれほど北上しているかが、よくわかる。

ホントだ、
地球は広い。

【KIX】和歌山城から始まった


3月4日。
すでに2ヶ月も前の話だ。

この日、ボクたちは
長い休暇を取って海外に旅立とうとしていた。

関西空港からヘルシンキを経由してミュンヘンへ。

北欧廻りであることが、
あたらしかった。

早春のドイツへ
行くことが新鮮だった。

春先の海外。

そんな気分が、
ボクたちを和歌山城に向かわせた。

明日の午前中には、ココを発つ。

その前に日本を観ておこう。
大阪ではなく、和歌山へ。

関空付近のビジネスホテルから、
30分ほどの小旅行。

駅からさらに徒歩20分。

そこにこじんまりとした城があった。

早春といっても
まだ寒い。

凍えるカラダで天守を目指す。

平日の夕暮れ時、
三々五々の女子高生たち。

地方独特の閑散とした時間。

それが、新鮮だった。

明日以降ボクたちは
バイエルンの城を見て回るはずだ。

夕焼けにそびえる和歌山城は
負けず劣らず、凜とした空気を湛え、美しかった。