
見事に満席になった車両の中を、
台湾美人の売り子が分け入る。
自由席の乗客が通路や車両ロビーに溢れ、
気分的にもあまりよろしくなかった。
走行はとても静か。
時速300キロも出ているとは思えない。
乗り心地は快適。思わず眠気に襲われる…。
竹野に住まう舞台写真家の地域自治。

見事に満席になった車両の中を、
台湾美人の売り子が分け入る。
自由席の乗客が通路や車両ロビーに溢れ、
気分的にもあまりよろしくなかった。
走行はとても静か。
時速300キロも出ているとは思えない。
乗り心地は快適。思わず眠気に襲われる…。

2007年3月に開通したばかりの「台湾新幹線」に乗る。
前日の切符売り場で30分以上待たされながらも、なんとか購入したチケット。
はやる気持ちを抑えながら、朝の8時に乗り場へ急行。
こんな朝から中国人の団体が、改札口を占拠していた。
「台湾新幹線」自体は日本の新幹線「つばさ」の車両を使っている。
しかし、運営はフランスが指導したらしい。
そんなデスコミュニケーションのおかげで、開通が大幅に遅れた…という話もある。
たしかにまだまだ運営は改善の余地がありそうだ。

この光景、どこかで見たことが…。
そうそう、境内に建ち並ぶ縁日の露店そのもの。
赤い鳥居があって、赤提灯がぶら下がって、
その非日常な世界は、八百万の神様とつながっていた。
幼い頃の妖艶な思い出は、実のところ「エロス」の入り口だったのか。

この雰囲気。
妖艶な世界。
駿ワールドだ。
18時とともに、
店は次々と閉まっていった。

日の落ちた後の「九フン」もまた魅力的。
赤提灯が点り、妖艶な雰囲気をただよわせる。
漢字だけの世界が、呪術的ニュアンスを喚起し、
商店に立つ人々もどこか妖しげに写るから不思議。

「生命」と「聖明」のつながりはなんだろう…と
考えながらも、その建造物のディテールに釘付け。
「飛翔」という言葉がふさわしいほど、
屋根の上に鎮座する生き物たちは、生き生きと空へ舞っていた。
ただただ、感動して、シャッターを切る。

どしりと構えた仏さまも、圧巻。
その存在感におののきながら、シャッターを切る。
神々しい。
キリリとした眉がまた、凛々しい。

赤提灯がぶら下がり、乾物やら揚げ物やら
食指に反応する食べ物ばかりが並ぶ商店街を
頂上まで通り抜けると…
そこには「聖明宮」と書かれたお寺が。
「…!!」
この見事な極彩色。
もう圧巻。
唸るしかない。
台湾文化万歳!…の喜びよう。
暮れかかる空との対比が、誠に美しかった。

金鉱の街、九フンへ到着。
「公車」でおよそ15分。20元ほど。
公共の移動手段はとにかく安い。
町並みはそのまんま、
「千と千尋の神隠し」の世界。
面白い具合に入り組んでいて、
山の頂きに寄り添うカタチで商店が建ち並んでいる。
その間を縫うように歩く。
見るモノすべてが新鮮。
これが台湾か。
とにかく面白くってしょうがない。

漢字だらけの町並みに圧倒されながら、
文字の組み合わせで意味をイメージし、
バス停を探し当て、一路「九フン」へ。
山道をぐんぐん「公車」は走る。