【Aug_06】東浩紀『生き延びる命とは』


東浩紀『生き延びる命とは

「統計や確率などの数字で権力が人々を管理する状況では、人間は誰もが一つのサンプルでしかない」
「ウイルス危機を口実にして権力の行使が強化されていることを警戒すべき」

…誰もがこの未曾有の事態に尻込みし、【個体の生】に固執するばかりで、
命が人と人とのつながりの中で成立していることを見失ってる。
目の前のリスク回避が、5年後10年後のリスクを呼び寄せていることを自覚すべき…と東さん。

『生き延びるだけが真実か?』の問いかけは、自分さえ良ければ…という自己責任と表裏。
「自分には分かっている」前提で互いの言動を攻撃しても、どこにも行き着かないのでは?

「人間はリスクを引き受けることで社会を成り立たせてきたのだという事実を思い出すべきです。
たとえば学校に行けばいじめられるかもしれないけれど、誰にも会わなければ友達もできない。
人間は、価値とリスクのバランスを考えるコトで社会を作ってきました。
不安に襲われるのは仕方がない状況ですが、そのために大事な価値を
あまりに簡単に手放してしまっていないか、もっと点検すべきです。」

奇しくも『アートにエール』に上がった映像作品『オーダーを待ちながら』には、
リスクを請け負ってでも繋がりを求める願いが込められていると思ったわ。

企画室磁場/オーダーを待ちながら

#photobybozzo