
大浦信行監督『遠近を抱えた女』
天皇のタブーに切り込んできた美術家の映画。
コレ観て監督の問題意識が共有できた。
コロナ禍でこの国が停滞し、看過してきたモノが浮き彫りに。
天皇タブーは結局、敗戦タブーだってこと。
首都の中心に位置する皇居が虚ろに見えるのは、
この国の中心が虚ろなのと同義。
天皇タブーもドグマ不在の『日本教』ゆえアンタッチャブルなのだ。
そんな戦後を生きてきた大浦監督にしてみれば、
虚ろな『日本教』を解体することこそが自身を解体することで、
『遠近を抱えた女』はそのことを、
自身を痛める女性に相似的に投影して描いた作品なのだ。
痛みによって存在事由を得ようとする行為は、
虚ろに光を当て叩かれる美術家大浦信行と呼応する。
コロナ禍で生活世界が止まった今だからこそ、
日本のブラックホールを白日の下にさらす時なのではないか。
オンライン上映は05/08まで。
#photobybozzo