
08月03日から大阪に入る。
ことの詳細は森のせいかつを。
大阪はとにかく暑かった。
東京よりは確実に暑いと実感。
そして人も熱い。
大阪の人は、なにかが違う。
エネルギーをたくさんもらってきた。
今回の出店でブースを共有したアバンティさん。
早くからオーガニックコットンの良さをみつけ、
商品化とその価値を世に説いてきた社長の渡邊さんは、
とてもアグレッシブかつフレキシブルな女性。
「オーガニックは一日にしてならず」の言葉どおり、
三年以上の月日と手間暇をかけて自然栽培で収穫する「綿」、
オーガニックコットンをMADE IN JAPANの品質にこだわって
製品化している。
瀬戸内海に古くからある紡績工場を使って「糸」にし、
今治・山形の腕の良い職人の手でさまざまな表情を見せる「布」へ。
その製造工程は、ホントに息が切れるほど、長い。
そこまでして本物にこだわる渡邊さんの思いとはなにか。
「安く早く大量につくることを最優先にしてきた産業構造に、
足並みを揃えられない製品です。しかしだからこそ、
オーガニックコットンにしかできないものづくりがあります。
日本が永い年月かけて培ってきた技術は、オーガニックコットンの
特長である、安心・安全をささえるために、なくてはならないのです」
農薬を使わず、自然の摂理に則って栽培・収穫され、
人の手を通じた息の長い工程を経て、お客様の手に届く幸せ。
そんな当たり前のことを守ろうとしている渡邊さん。
ファストファッションが本流となり、日本の下請け工場が閉鎖を余儀なくされ、
安くて加工が容易な化学繊維により、アトピーなどに悩む女性も増え、
経済不況という触れ込みで、実は刹那な選択を強いられている消費者。
UNIQLOやH&Mなどの店頭に広がる色彩豊かな商品群は、
一見、自分たちの「個」を表現するアイテムが増え、
個性的なファッションを生んでいるように見えるけれど、
実はモノそのものの価値が下がり、モノを見る目が乏しくなり、
画一化された貧相な価値観…痩せた土壌へと導かれている事実。
この現実に狼煙を上げ、果敢に挑んでいる姿は、
そのアグレッシブな容貌と相まって、とても頼もしく見えた。
やはり、経済一辺倒で人間そのものが疲弊している。
「人間」とは本来、もっと賢い生き物であったはずだ…
…との思いが、募ってしまってしょうがない。
政治しかり、経済しかり、物づくりしかり…。
ここで「舵取り一杯!」と声高にする人がもっともっと
増えなければ、何かが大きく欠落した社会となる。
そんな気持ちを強くした、この大阪出張だった。