【黒田なつ子】Yokohama Dance Colection R


2月11日。
どんよりとした重たい雲が覆う建国記念日、
今にも雨が降りそうな中、関内から赤レンガ倉庫までの長い道のりを、
カメラを背負って歩く。

今日は横浜ダンスコレクションR2010
ショーケースで黒田なつ子さんが踊ると聞いて、
念願の撮影を果たすべく足を運んだ。

10時からのリハーサル、昼過ぎからの2回の本番…と
貴重な撮影機会が3度も与えられ、
なんとしてもあのダンスを収めたい!と意気込むのだけど、

今回撮影してみて、あらためてダンス撮影の難しさを実感。

全体を捉えるとダンスのキレが喪われ、説明的なものに陥るのだけど、
寄って捉えてしまうとポージングをどこで切り取るが重要となり、
捉えた四肢が果たしてダンサーの意を得たものであったか…が問われる。

そして何より、ダンスは時間との勝負だ。

暗がりの中、拘束衣のようなシャッター音を押さえる器具をボディにつけ、
さらに厚手の防寒具を頭からかぶり、レンズ越しの限られた視界の中で、
ダンサーの動きを追いかける。

上手から下手へ…と瞬時に変わるダンサーを執拗に追いかけながら
シャッターを押す。ピントと露出を確認する余裕はない…ただひたすらシャッターを押す。

当然、予想していた写真は収まっていなく、愕然とした気持ちになる。

それでもカメラで捉えたいと願うのは、
ダンサーたちの一瞬にかける鍛えられた肉体が
ただ、ただ美しい…から。

全日本舞台写真家協会の塚田洋一さんとご一緒させてもらった。

そんな協会があること自体、知らなかったが、
塚田さんの、肉食動物が獲物を捕らえるがごとくshootする…
その撮影スタイルに、感服。

にわか写真家のbozzo、見た目からして「肉食」に程遠いのだ。

      ●

で、黒田さんのダンス。
座・高円寺で前回行われた「MilkyWay」を4人のダンサーが進化させたカタチで、
その宇宙観がよりダイナミックに披露された。

衣装といい、音楽といい、4人のコンビネーションといい、
ダンス初心者には度肝を抜かれる刺激的なステージ。

踊っているほうも、キレを研ぎ澄ませて来た…とあって、見応え十分だった。

今回のショーケースは出演者全員がとてもレベルが高く、
そのダンススタイルは驚きの連続。

写真にしかと定着できない自分が歯がゆかった。
研鑽の毎日…で、いつかボクも「肉食系」男子に…と誓う。