
1月17日。日曜日。
阪神・淡路大震災から15年。
カリブ海ジャマイカの隣国ハイチは
20万人の死者が出る大震災。
地球が明らかに変貌しつつある。これは予兆。
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ビル清掃をとりあえず一週間務めた週末の金曜日、
南青山のspicaARTで開かれていた富田俊明氏の個展におじゃまする。
昨年11月の「トロールの森」で知り合ったアーティストだ。
オープンと同時にギャラリーへ。
金曜日のお昼だ。まだ誰も来やしない。
作品と対峙して、たっぷりと作家の言葉を拝聴する。
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言葉にして伝えるのは、非常にむずかしい。
2001年から2008年の間に起きた富田氏をめぐる4つのストーリーが、
この「Heart Mountain」を成立させているからだ。
1つは、2001年のコペンハーゲンで富田氏が現地の高校生に向けて語った、山で体験した不思議な話。(1st Story)
1つは、その話を受けて現地の高校生ソーレン君が描いた「SHINE」と題された1枚の絵。(2nd Story)
1つは、2年後にその絵を受け取ってからの変遷と、2008年にソーレン君と再会した時に語られたその絵を巡る話。(3rd Story)
1つは、2008年にソーレン君に語られた富田氏のその絵を巡る話。(4th Story)
この個展は1枚の絵を軸に展開するストーリーを聴くことで、
何かを感じてもらう展覧会…と言ってもいい。
なにしろ展示物は、ソーレン君が描いた絵「SHINE」しかないのだから。
富田氏は、ギャラリーを借りて場を提供し、ストーリーを聴かせるホストのような存在。
果たして富田氏の、まことに個人的な出来事を咀嚼することで見えてくるコト…とは?