
3月22日。
曇り時々晴れのち大雨、時々雷。
見事に様変わりする春の空。
東京からの友人とこの連休を過ごし、
美味いモノづくしで胃の休まる暇もなし。
1週間の東京滞在とこの連休とで、
体重が2キロも増えてしまった。
夕方、弛んだカラダを絞るべく2キロ泳ぐ。
実は20歳からこの20年間、
ほぼ毎週のように2キロ、泳いでいる。
健康のバロメータとして
疲れてる時でも最低1キロ、
体調の優れない時以外は泳ぐように心がけてきた。
基本的にしつこい性格である。
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2キロ泳ぎながら、東京滞在を振り返っていた。
まあ云うてみれば、スタート地点に立ったようなもんだ。
1キロなんとか泳ぎ切って、これからあと1キロ、
どうやって泳ぎ切るか?…なんて状況なんだろう…と。
学生時代から写真には取り組んできたが、
ここまで意識的に写真と向き合っているのは、
ホント学生以来の状況じゃないか?
泳ぎながら、頭の中は過去に遡る。
作家として写真を生業にするってのは、
つまり世の写真家と肩を並べるってこと。
文章で言ったら、夏目漱石や村上春樹をライバルにするようなもんだ。
この1週間、一丁前に写真を見てもらったが、
それって、春樹や龍に文章を見てもらったようなもんじゃないか。
なまったカラダがトドのように水に浮いている。
1キロの壁を破り、これから新たな1キロへ。
これまでの年月を振り返れば、
この10年間は、今のスタート地点に立つための準備期間。
やっと1キロを泳ぎ切り、次の1キロへ向かうところ。
たしかに次の1キロは筋肉がより引き締まる感じだ。
ソリッドに自分を見つめ直し、
本来の「bozzo」へ自己を昇華する時。
オンリーワンなオリジナリティを
どう構築していくか。
動悸が激しくなり、ふくらはぎが痙攣してきた。
自分が今、どの距離を泳いでいるのか、わからなくなる。
写真を触媒に、今までの経験を活かして
新しい自分を再構築するってこと。
…どえらい選択肢を選んだもんだ。
あと200m。
ここらへんは気力だけでいつも乗り切っている。
水を味方に、気持ちで水に乗っかかるように。
しつこく写真と向き合うことしか、
自分はできないんだ…という事実を
真っ正面から受け止める。
そこから新しいモノが見えてくる。
2キロを泳ぎ切って、カラダがすっと弛緩する。
一挙に酸素が取り込まれ、細胞ひとつひとつがピチピチと
悦んでいる…そんな状態。
それが、成し遂げるってことだろう。
一時の苦しさが、
かえって新しい自分を目覚めさせる。
この40歳でそれが経験できる。
なんて、幸せなことだろう。
追い求め続ける幸せ。
2キロの達成感に浸りながら、
そんな感慨を覚えて、うれしくなった。