
名古屋から戻る機体の中で
漠然とした思いを整理していた。
「何かが、ふっと、降りてきたのだ」
それはなんだったのだろう?…と。
那覇空港に降り立ち、
モノレールで自宅へ帰る。
夕方5時の西日が、
車内の人々を照らす。
高校生やOLがそれぞれ
帰途の物思いに耽る中、
転送されてきた会社のメールを
他人事のように眺めている自分。
思えば、ずうっと自分自身のことばかり
写真に定着しようとしてきたなあ…。
●
気分を一新すべく
いつもの散髪屋で髪を切る。
10年来のおつきあいである理容師に
身辺の顛末を伝える。
「写真でやっていこうと思うんだ」
「それは思い切ったねえ」
言葉にしながら、目指す未来を
イメージしようとしているボクがいる。
木村さんの遺影の前で感じた何か…
それは、何だったのだろう。
茫漠とした感覚が、言葉になろうともがいている。
●