
3月4日。
すでに2ヶ月も前の話だ。
この日、ボクたちは
長い休暇を取って海外に旅立とうとしていた。
関西空港からヘルシンキを経由してミュンヘンへ。
北欧廻りであることが、
あたらしかった。
早春のドイツへ
行くことが新鮮だった。
春先の海外。
そんな気分が、
ボクたちを和歌山城に向かわせた。
明日の午前中には、ココを発つ。
その前に日本を観ておこう。
大阪ではなく、和歌山へ。
関空付近のビジネスホテルから、
30分ほどの小旅行。
駅からさらに徒歩20分。
そこにこじんまりとした城があった。
早春といっても
まだ寒い。
凍えるカラダで天守を目指す。
平日の夕暮れ時、
三々五々の女子高生たち。
地方独特の閑散とした時間。
それが、新鮮だった。
明日以降ボクたちは
バイエルンの城を見て回るはずだ。
夕焼けにそびえる和歌山城は
負けず劣らず、凜とした空気を湛え、美しかった。