
温泉街を突き抜けて、
そのまま奥へ進むと、
轟々と迸る滝と対峙する。
雪解け時には、
どれだけの水量で地面を叩きつけているのだろう…
…と思えるほど、威勢良く水が落ちていた。
1912年には、温泉街一帯が浸水するほどの大洪水があったらしい。
これだけ近場に自然を抱かえて生活していると、
人生観もそれだけビッグになるだろうな…などと考える。
ひとたまりもなく流れゆく家財を見送りながら、
「またイチからはじめるさ」
…と受け入れる大きさが、おそらく備わっていたのだろう。
毎日を分単位で一喜一憂し、
明日の締め切り、あさっての締め切りと
区切ることで生きる指針を得ている身には、
ときおり大自然に抱かれ、
地球単位の時間の流れを感じることが、
どれだけ大事なことか。
ちっぽけな自分を知る。
ただそれだけで、足るを知ることができる。