
白い道
白い月
夜も更けて
君の不在がひたひたと寄せてくる
ひたひたと歩く
僕の隣を
面影が 想いが
人生を打つ
死んでしまった人生を
鳥たちの道
月夜
この道は こんなにも独り
独り 僕は進む
悲しく月を見上げ
前へ進んでいるのに
歩いても歩いても君に近くなる
夜が昼であったなら
陽が輝き 詩が流れたなら
旅立ちが哀しみでなく喜びであったなら
この道に落ちる影が 僕一人のものではなかったなら
この道に
僕を追う もう一つの影を見られたなら
町はもう ずいぶんと遠くなった
遠く あの町に 愛する君を置いてきた
優しさの欠片もなく この道を僕は独り
歩いていく
死にたい気持ちを抱かえたままで
Writtin by Antonio Carlos Jobim