
「転勤族」であった父の影響で、
学生時代に4回、社会人時代に4回、
引っ越しを経験しているボクだが、
今回の引っ越しには骨を折った。
過去の引っ越しで身の回りの取捨選択は
その都度されてきたか…と思っていたのだが、
今回、あらためて自分の荷物を確認してみると…
妙に小物や雑貨が多いことに気づく。
40年近い歳月で人生も上流から下流へ。
川の水も、淀み滞り沈殿するように、
知らぬ間にいろんなものをストックしてきてしまったようだ。
「そんなもの携えて、死ぬことなんかできないのよ」
物にあふれた新居で、苛立ちを隠さず妻が吐き捨てる。
言われてみれば、…その通り。
大切に大切に、「秘密基地」にガラクタを貯め込んで
時折、眺めてみたところで、過去は戻ってこないし、
アルジがいなくなれば、ガラクタはガラクタでしかなくなるのだ。
貯まりに貯まった書籍群を眺めながら、思う。
「こいつらを再読するほどの時間も、もはや持ち合わせてないんだ」
…それでも物に執着する自分。
薄皮が剥がれるように、記憶の襞もディテールが失われていく。
摩耗してすり減る自分自身を、引き止める手だてはない。
だから、写真を撮る。
収めることで…、
勝手に…、
なにを納得しているんだろう…。
積
み
上
が
っ
て
い
く
ば
か
結局、 り
な
撮り貯めた写真の の
だ
ネガフィルムが、 |。